
クレマチスには多くの品種があり、花の形や開花時期、育てやすさが異なります。どの品種を選べばよいのか分からないと、せっかく植えても思うように花を楽しめないことも。
本記事を読めば、自分の庭やベランダに合ったクレマチスの品種を選び、育てる楽しみが広がります。
- クレマチスの主要な系統を紹介
- それぞれの特徴と適した育て方を解説
- 初心者向けの育てやすい品種を提案
クレマチスの主な系統と代表的な品種
クレマチスの品種は、園芸品種として登録されているもので1000種以上存在します。こちらでは主な系統の特徴と代表的な品種をご紹介します。
パテンス系(Paten Group)
早咲き大輪系とも言われる。
四季咲き品種が多く、春から次々と花を咲かせる。鉢でも育てやすい。
新旧両枝咲き。
主な品種:『ドクター・ラッペル』、『H.F.ヤング』
ジャックマニー系(Jackmanii Group)
遅咲き大輪系とも言われる。
四季咲きが多く、強健で育てやすい。
5月から10月にかけて多くの花を咲かせる。
新旧両枝咲き。
主な品種:『ジャックマニー』、『ヴィクトリア』
フロリダ系(Florida Group)
四季咲き性が多く、初夏から秋まで花が楽しめる。
八重咲きの品種が多く、豪華な花をつける。
新旧両枝咲き。
主な品種:『白万重』、『はやて』
インテグリフォリア系(Integrifolia Group)
つるにならない木立性の品種が多く、コンパクトに育つ。
剪定が容易で、繰り返し開花するのが特徴。
新枝咲き。
主な品種:『アフロディーテ・エレガフミナ』、『流星』

育成記録も参考にしてみてね〜
ビチセラ系(Viticella Group)
丈夫で病気に強く、小輪の花をたくさん咲かせる初心者向けの系統。
耐暑性、耐寒性があり、夏の間も開花し続ける。
新枝咲き。
主な品種:『ダンシング・スター』、『ジュエリー・ローズ』
モンタナ系(Montana Group)
春に一斉に開花し、香りの良い花を咲かせる。
どの品種も花つきが良く、大株になれば見応えがあり花一面となる。ただし、夏の暑さに弱いので注意が必要。
旧枝咲き。
主な品種:『モンタナ・ルーベンス』、『モンタナ・エリザベス』
テキセンシス系(Texensis Group)
チューリップ型の特徴的な花をつける。鉢植えやトレリスに最適。
新枝咲き。
主な品種:『プリンセス・ケイト』、『琴子』
系統のまとめ

以下に、簡単にまとめてみるよ〜
分類 | 特徴 | 主な品種 | |
---|---|---|---|
パテンス系 | 新旧両枝咲き | 早咲きの大輪花。 花色、花形が豊富で選択肢が広い。花つきが良く、育てやすい。 | 『ドクター・ラッペル』、『H.F.ヤング』 |
ジャックマニー系 | 新旧両枝咲き | 中~大輪花で、花色、花形が豊富。 開花期間が長く、たくさんの花をつける。 | 『ジャックマニー』、『ヴィクトリア』 |
フロリダ系 | 新旧両枝咲き | 夏にやや休眠するが、開花期間が長い。 肥料少なめで管理するのがポイント。 | 『白万重』、『はやて』 |
インテグリフォリア系 | 新枝咲き | つるにならない木立性のタイプ。 切り戻すと、長い間花を楽しむことが出来る。 | 『アフロディーテ・エレガフミナ』、『流星』 |
ビチセラ系 | 新枝咲き | 小輪の花を、株全体にたくさんつける。 耐寒性、耐暑性があり、強健で育てやすい。 | 『ダンシング・スター』、『ジュエリー・ローズ』 |
モンタナ系 | 旧枝咲き | ピンク色や白色の小輪花が、株全体を覆うほどに咲く。香りのする品種もある。 肥料少なめで管理するのがポイント。 | 『モンタナ・ルーベンス』、『モンタナ・エリザベス』 |
テキセンシス系 | 新枝咲き | チューリップ型やベル型の花。 たくさんの花がつき、強健で育てやすい。アーチなどにも向く。 | 『モンタナ・ルーベンス』、『モンタナ・エリザベス』 |
初心者におすすめの育てやすいクレマチス
クレマチスは品種によって育てやすさが大きく異なります。初心者向けには以下の品種がおすすめです。
品種 | 特徴 | |
---|---|---|
ジャックマニー | ジャックマニー系 | 暑さ・寒さに強く、手間が少ない 紫色の大輪で非常に人気が高い |
H.F.ヤング | パテンス系 | 青紫色の大輪が美しい 初心者にも育てやすく、長期間咲く |
ドクター・ラッペル | パテンス系 | 丈夫で病気に強い 夏の間も次々に花を咲かせる |
クレマチスの品種を選ぶときのポイント
品種選びに迷ったら、以下のポイントを意識しましょう。
- 花の大きさと形:大輪のゴージャスな花が好きか、小輪の可憐な花が好きか。
- 開花時期:春に一度だけ咲く品種か、繰り返し咲く品種か。
- 耐寒性・耐暑性:寒冷地でも育つか、夏の暑さに強いか。
- 剪定のしやすさ:剪定がシンプルな品種を選ぶと管理が楽。
まとめ
上記についてお伝えしました。
クレマチスの品種は多種多様で、それぞれの特性を理解することで、あなたの庭やベランダにぴったりの品種を見つけられます。
まずは育てやすい品種から挑戦し、ガーデニングの楽しみを広げてみてください!